2006年05月28日

神の使い 〜余市にて

カムイ岬229号線を走って神威岬(かむいみさき)に着く。

「カムイ」はアイヌ語で神の意味である。
神威はそれに漢字を当てたのだろう。
北海道にはそんな地名がたくさんある。

バスを降り、20分ほど神威岬の先端に向かって歩く。
770mだというが、遊歩道というにはあまりに厳しい「チャレンカの小道」である。
高所恐怖症にはきつい道、険しさも往路のうちから帰路を憂えるほど。

カラスそんな苦痛も神の住処の景色に癒される。
絶景とはこのことをいうのだろう。
透き通った「シャコタンブルー」が眼下に広がる。

さあ、と気持ちに勢いをつけてしばらく帰路を歩くと、岩の上に大きなカラス。
目の前に止ったまま、しばらく動かない。

このカラス不吉の兆しか、神の使いか。
記紀のにある八咫烏(やたがらす)の伝承のように吉兆なのである。
カラスの勝手ではなく、人間の勝手な解釈なんだろうが。

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