2007年01月11日

分母を考える。

講演会今日は、愛知県印刷工業組合の新年互礼会。
それに先立っての講演会。
演題は「経営イノベーションと印刷業界の将来」、講師は慶応大学教授の榊原清則氏。
講演を終え、質問の時間。
「教授さんの理屈はわかった。総論もそのとおり。だが、抽象的でなく具体策が聞きたい。」
と言った主旨のよくある質問。
ちゃんと講演聴いてんのかよ、いいたくなったがいや待てよ。
講師さんの答えを待とう。

「確かにある統計値を見れば、印刷業は過当競争、成熟産業ととれるが、その分母に着目すれば実は過当競争という見立てとはならない。」

なるほど〜。
「分母」かあ。

もう何十年も前から、イノベーションだ、「ビッグ・シェア イン スモール・マーケット」だ、と学んできたし、理解してるつもりでいた。
この講演も、理解をし、同意をしながら聴いてたつもりだ。

でも、このベタな質問のおかげで、それが腑に落ちたよう。
「分母」に着目だよね。

これで満足し、その後の宴会は出席せず帰った。

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