2007年12月04日

パソコン使いの悲劇(というには大げさだが)

囲むなデザインを指導するとき、「囲むな」「画像集を使うな」「書体に凝るな」。
これは前も確か書いた(ような)。

先日、○ま☆お■駅の構内にあった駅員?さんの作ったポスター。
悪い例とは言いづらいが、PC得意andデザイン大好きの方のやりがちなパターンである。
駅でもよく見られるが、地銀・信金・郵便局にもこの手が多い。
店舗の大きなウインドウに貼ってあったりする。

というのは前振りで、今回は画像集の話。
当社は印刷会社で(知っとるわい)、年賀状も受注している。
前もってサンプル集を作り、お客様にデザインを選んでもらい、名入れして年賀状をお作りするというパターンだ。

「近頃みなさんパソコンとプリンターでやってしまうんで、印刷屋さん大変ですね」とよく言われる。
自分でやる。年賀状の仕事が減る。
それはそのとおり。

ワードだ、パワーポイントだ、筆まめだ、とレイアウトが上手になり、カット集や画像集も手に入れて、きれいに仕上げられるようになる。
日の出の写真とか、干支のかわいいカットとか。

文具店とか、コンビニとかで売っている絵入りの年賀はがきにひけをとらなくなる。
印刷屋さんでやったのと変わらなくできる。
「あなたの年賀状素適ね。どこのコンビニで売ってたの(どこの印刷屋さんでやったの)?」
得てしてこんな流れとなる。

悲劇と言うには大げさだが、洗練すればするほど出来合いと思われてしまう。
まるで、自分で作るな、印刷会社に頼め、と言ってるようだがそうではない。

デザインということについて言っているのだ。
それから、ごあいさつというのは「その人」が表れているのがいい、ということ。
出来合いのものは「添え書き」で自分を伝えられるが、PCで作るとそれもフォントにしてしまうんだろうなあ。

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