2015年12月19日

浮浪雲に似てるって?

hagure-gumo11大汗をかきながら、言うようなことだが……。

浮浪雲(はぐれぐも)に似てるって言われたことがある。
飄々と生きてて、いい加減に見えて、実は実力者。
浮浪雲はそんなキャラ。

わたしゃいい加減に見えていて、実は中身も実力がない。
そんな素敵なキャラじゃない。

だから、そこが似てると言われるならば、明らかに違う。
居合抜き?もできない。

浮浪雲の漫画の単行本は、ほとんど読んでいるのだが、決定的な違いが見つかったのだ。

町民の息子が亡くなった。
親御さんは悲しみに暮れている。
そこに浮浪雲が現れる。
まわりは、(きっと浮浪雲のことだから)親御さんに心の通じる慰めの言葉をかけると見守っている。
浮浪雲は一言もなく、亡くなった息子の遺体にすがりつき、大声で泣き叫ぶ。

私に一番欠けているところ、一番遠いところだと思った。
それ以来、浮浪雲を読んで「共感」の部分が変わった。

悲しいことを悲しいと感ずる心。
美しいものを美しいと感ずる心。
足らないよなあ。てか、無いよなあ。って。

蛇足になるが、ほほえみカードの「あなたは今、ほほえんでいますか?」の言葉とエピソードは、漫画「浮浪雲」からいただいている。

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