2018年07月25日

「ちちははの記」

IMG_1499母は、安城高等女学校に通っていた。
今でいえば中学校のこと、だから母12歳の頃からとして、75年以上前。

当時、児童文学作家の新美南吉が赴任していた。
母からもよくその話を聞いていた。
母にとって自慢の話、新美南吉は母のあこがれの存在だったようだ。

先日母の施設を訪ねたら、母の部屋に「素顔の新美南吉」という本があった。

頁をめくっていたら、新美南吉が安城高等女学校に勤務していた当時のことが書かれていた。
そして、当時書かれた詩も。

IMG_1497そこで、その中のひとつ「ちちははの記」という詩を、母に読んでみた。
母に届いただろうか?

聴き入っていたようにも思えた。
「聞いてた、新美南吉の詩?」

「聞いてた」と返事が来た。
口がそう動いていたと、私が感じただけかも知れないが。

これから母を訪れたら、新美南吉の詩を読むことにしよう。

後日、「あの本誰が用意したの?」と妹に聞いたら、「キヨシさん(弟)が母に買ったみたい。実家にあったから持って来た」

そうなんだ。



新美南吉は、5年間安城高等女学校に務め、病状悪化で退職の後、翌月29歳で亡くなった。