
2000年4月4日に父を亡くした母は父を偲び、その翌年乙川堤を桜で埋めようという企画に乗って、他の100人と共に100株のうちの一本を植えた。
それらのうち80数本の桜の木は、10数年の後見事な花を咲かせるまでとなった。
4月上旬に咲くソメイヨシノと違って、河津桜は3月中旬に満開となる。
その桜を見ることを楽しみに暮らしていた母。

少し寒い日だったが、母の植えた満開の桜の花見ができた。
葵桜バザーで母は、三橋さんとも対面できた。
(三橋三千子さんはこの桜並木を企てた方。この時お元気そうだったが翌年3月亡くなられた。)
満開の桜の前で、三橋さんと会えた。
父とも会えたということか、きっと。

昨年2021年2月28日も、母はとても出かけられる体でなく、私と妹で花見に出かけた。
見事に満開の桜だった。(←写真)
その報告に帰りに母の入居している「ふくろうの家」に寄った。
ただ、コロナのため窓越しの面会・報告となった。
「桜満開だったよ。お母さんの植えた桜」との窓越しの報告に、返答は
「(ヨシオ、)良いコート着ているねえ」
窓越しの逆光の私の姿を見て言った言葉。
それが、母の最後の言葉だったかも知れない。
その年2021年の6月26日、母は亡くなった。
したがって、今年は妹と二人で母の桜を観に行くこととなった。
あの日と同じコートを着てね。(写真参照)

三分咲きどころか、0.5分咲き、5厘咲?
これは、来週にでも再訪問だな。
母と父に会える機会が増えたっちゅうことだな。
満開の桜の木の下で。
きっと弟も来てる。
満開の葵桜、また来週レポートします。