写真は、1990年のローリングストーンズ。
日本初公演の写真かもしれない。
その時だったと思うけど、確か23時台民放の情報番組。
高学歴元NHKアナウンサー当時民放アナのKM嬢が、キース・リチャーズにインタビュー。
「リチャーズさんは、この年齢になっても激しく演奏されてますが、それは年配の方々に元気を与えようとしているのですか?」みたいな誘導質問。
キースは1943年生まれだから当時47歳、老け顔とは言えまず失礼でしょ。
でもその返答がいい。
「私はステージに上がったら、” カッコよく ” 演奏することしか考えてないよ。」
かっこいい。そして痛快。
次に、坂本龍一。
2000年頃のまたもや、KM嬢のインタビュー。
当時、坂本龍一作曲の「BTTB」という楽曲が歌無しにも関わらずヒットチャートのトップを取ったことについて、
「坂本さんはこの器楽曲でメッセージとして "癒し" を表現されようとしだんですね。」みたいな誘導質問。
坂本龍一の返事「私は楽曲でメッセージを表現したわけで、 "癒し” なんて言葉で説明はできません。音楽そのものがメッセージです。」
かっこいい。痛快。
アホなインタビュアーでも、キースリチャーズ・坂本龍一によって中身あるインタビューに仕上げてもらえるって話。
たかだか、「言葉は表現のひとつ」なんだよね。
もっと最適な、自分なりの表現を見つけなくちゃいけないね。
送り手も勘違いしてる人が多いよ。
「みんなに感動を届けるような人になりたい」って流行り言葉に、それを感じるね。
部活の先生が「そう言え」って指導してるんじゃないの。
アホでしょ。
アスリートもアーティストも、盛んに「感動を与えたい」って不純なことを言う。
注)インタビューのやりとりは、私のうろ覚えの記憶によるものです。