グループサウンズ

2021年08月02日

それでも居たよ、自作自演のグループサウンズ達

FullSizeRender自作自演と言えば、やはりスパイダースだね。
かまやつひろしというソングライターが居たからね。
「ノーノーボーイ」「バンバンバン」「あの時君は若かった」etc。
作曲家さん起用は、「夕陽が泣いている」に続いて浜口庫之助作曲の「風が泣いている」、他に「太陽の翼」とかあったけど、スパイダースの良さが出ていない。つまり駄作。
オリジナル評価(非歌謡曲度とも言える)は、★★★★☆。

FullSizeRenderスパイダースとと並び立つグループサウンズにブルーコメッツが居た。
彼らも井上忠夫がオリジナルを作曲し、ヒット度合いではスパイダースのかなり上を行っていたが、なんせ私の好みからは程遠い。
だからだろう「ブルーシャトウ」レコード大賞を取った。
「青い瞳」なんて当初英語で歌っていたけど、まるで歌謡曲。
オリジナル評価(非歌謡曲度とも言える)は、おまけの★★☆☆☆。

FullSizeRender世間では、スパイダースVSブルーコメッツの図式はあったが、もうひとつスパイダースVSテンプターズ。
「忘れ得ぬ君」「神様お願い」「おかあさん」と、松崎由治の個性派作曲が目立っていたが、「エメラルドの伝説」村井邦彦先生作曲でガックシ来た。
★★★☆☆。

FullSizeRenderスパイダース、ブルーコメッツ、テンプターズと来たら、次はタイガースだよね。
人気は一番あったかな。
彼らの曲は、ほとんどすべて作曲家さん、すぎやまこういちが多かったかな?
デビュー曲「僕のマリー」がそうだ。
「モナリザの微笑み」とかもね。
唯一?メンバーの森本太郎が「青い鳥」を作ったけど、これは駄作。
曲も演奏もひどい。
★☆☆☆☆。

なーんて、当時の流行りものをディスりまくったけど、評価はあくまで私の超主観なので、そのつもりで。

で、ひどい演奏能力のバンドがなぜデビューできたのか、なんだけどね。
これが私の言いたいところで、海外のビートルズ的バンドの台頭に目を付けたレコード会社さんの「仕事」だったからなんだよね。

音楽もマーケティングも、まるで分っていない業界が作り上げたもの。
だから、グループサウンズ・ブームも3年とは続かなかった。

しかし、「自分で作る」というバンド、ミュージシャンの流れも辛うじて出来たんだよね。
それは業界の功績というよりは、ポンコツ作曲家さんたちが反面教師になったのかも知れない。
「自分たちで作ったかっこいい曲を自分たちで演奏するんだ」ってね。

その件、次稿に続く。

brother_p at 14:37 コメント( 0 )  

2021年08月01日

あの頃、音楽界の罪人たち

FullSizeRender筒美京平が亡くなったのが、2020年10月7日。

亡くなった時、稀代の作曲家、ヒットメーカー、洋楽感覚に優れた作品の数々と、もてはやされ惜しまれた死だった。

その時私は「おいおい何言ってんの?日本の音楽愛好家諸君」と思っていた。
というのも、彼ら(そう当時の筒美京平的大御所諸氏)が、日本の音楽シーンを10年遅らせたと思っているからね。

そう思ってたけど、筒美京平が亡くなった時には流石に書けなかった。
でも最近、私の2020年3月18日付のブログ(亡くなった日の半年前か)が最近読まれた形跡があったので、そのことを書きたくなった。
筒美京平を「パクリ」扱いしているブログね。

当時、1960年終わりから1970年初めにかけて、筒美京平的な時代を先取りする?作曲家が目立った。
彼らのおかげで、いやせいで、日本の音楽シーンは停滞したのだ。

「モナリザの微笑み」(タイガース・1967)すぎやまこういち作曲
「バラ色の雲」(ヴィレッジ・シンガーズ・1968)筒美京平作曲
「長い髪の少女」(ゴールデン・カップス・1968)鈴木邦彦作曲
「エメラルドの伝説」(テンプターズ・1968)村井邦彦作曲
「さらば恋人」(堺正章・1971)筒美京平作曲
等々

「グループサウンズ」ブームが3年くらいの短い期間で終わったのも、彼らのせいに違いない。
ギターを抱え歌うカッコイイ?若者達に、まるで「歌謡曲」を歌わせるんだもの。

アマチュアぽっと出のミュージシャン?に、大御所作曲家の歌を歌わせるのは、
「バラが咲いた」(マイク真木・1966)浜口庫之助作曲
あたりが走りかな?

私自身期待のフォーク歌手マイク真木が歌ったのが「バラが咲いた」で、がっくし来たよ。
どこがフォークなの? この歌の?
「花はどこへ行った。Where Have All The Flowers Gone」のパクリにもなっていない。

なんてね。
フォーク嫌いの私だけど、当時マイク真木のアルバム「バラが咲いた」を買って、擦り切れるほど聴いてたさ。

それで私の音楽の進歩が遅れたのさ。

brother_p at 21:00 コメント( 0 )