2月1日、今日から知り合いの印刷会社が、社名から"印刷"を外した。
当社も、「ブラザー"印刷"株式会社」の文字が探しても見つかりにくい名刺をつくったばかりなので、「おっ!」と思った。
"印刷"を名乗るとなかなか仕事がいただけない。
売り込みに行っても「印刷は間に合ってます」という反応が多い。
発注窓口に印刷案件があっても、"印刷"会社を値段で競わせる。
”印刷”仕様が決まるまでが勝負なのだ。
「脱印刷」、「脱紙」なのではない。
印刷物を受注するのでも、印刷会社では受注が難しいのだ。
以前「八百屋さんはなくなったが、野菜はみんな(どこからか入手して)食べている」と書いた。
印刷物がなくなる云々の話なのではない。
印刷物を入手するのに、印刷会社経由ではなくなって来たのだ。
まさしく八百屋さんと同じ運命。
だけど、みんな野菜は食べている。
何処から手に入れているか?
スーパー? 朝市? 直販?
確かにそれはあるが、スーパーに野菜を卸すのなら代理店経由の印刷案件と同じだ。
買いたたかれる。
われわれは、野菜をレストランでも入手している。
原価の何倍もの値段で。
印刷物もレストランのようなシチュエーションで売らなければならない。
そこは、印刷会社を名乗ってはいないのだ。