コロナ感染防止のため、通夜式も告別式も二部制にした。
親族のみのそれぞれの式の前に、1時間ほど一般参列者の焼香のみの時間を設けた。
香典・供花も辞退にした。
こちらも対コロナの意味がある。
いただくと食事等のおもてなしが必要となる。
親しく飲食、それも避けたかった。
通夜式前の焼香に真っ先に駆けつけてくれたYっさん。
お供えのお菓子と日本酒を携えて。
「これ、夜に飲んでください」、私にお供えかっ。
彼が持って来るからには、美味しい酒に違いない。
お通夜は私一人で泊まった。
いや、母と二人か。
初体験だ、多分。
二人っきりになる前、控室に残った妹とそのお酒を酌み交わした。
頂いた「九頭龍」は飲みやすく美味しい酒。
最初の一杯は妹にお酌をしたが、あとはお酌をした記憶がない。
なのに短い時間で空になった。
私も妹も手酌で、盃が進んだ。
お互いが酔っ払いを自覚した頃、妹と大げんかをしてしまった。
子供の頃は知らないが、思えば妹とは初めてのケンカ。初体験。
それも母の棺の前でね。
妹のご主人と長女もいたけど。
でも、荒んだ気持ちになるケンカじゃなかったよ。
感情が昂って、言い合う言葉が激しくなるにつれ、気持ちが暖かくなって行ったよ。
母のお世話、弟の急逝、介護施設への入居、コロナの蔓延。
家族にとって、兄妹にとって激動の5年間だった。
妹とも随分仲良くなった。
その証拠のような喧嘩だった。
明日は良いお葬式になるよ。
しっかり母を送ることができるよ。
(*このブログは、7/3に書いてます。)