午後から、
分子科学研究所30周年式典に行った。略して分子研。正確に言うと「
大学共同利用機関法人自然科学研究機構分子科学研究所」である。
式典・記念講演・祝宴に先立って、研究所内の世界一の研究施設・実験施設を見学した。わからぬまま書くと、

○極端紫外光研究施設(UVSOR)
・高度化された放射光源加速器
・先端的放射光利用実験装置
○分子スケールナノサイエンスセンター
・920MHz超高磁場NMR装置
○岡崎統合バイオサイエンスセンター
・生命環境研究領域生体分子研究室
なる設備を見学した(ことになる)。

中でもNMR装置っちゅうやつは、世界一の大きな電磁石らしく、入室のときすべての金属類(入れ歯はいいと言ってたが)を預けて入室。クレジットカードなども確実に消去されてしまうそうだ。
その強大な磁力の影響を計るサンプルを乗せるポールを見せていただいた。直径10cm長さ1m70cmくらいのもの。
誰かが、「それいくらするんですか?」
「4500万円くらいです。」
「そ、それ持たせてください。4500万円持つなんてそうできるもんじゃないですし、」
「家は持てませんからね」と隣のたぶんどこかの大教授さん。
「う、うちは4500万円もしませんでした、、、」と私。
今回の記念式典は、本研究所で以前研究をされていたり、ゆかりのあった全国いや世界トップクラスの教授とか学者さんが、同窓会のようにこの岡崎に来られている。
バスで移動の途中も会話を聞いていると、
「ああ、ここの中華料理屋さん、よく夜中に来ましたよ。変わった店でしたけど、ほかになかったものでねえ」と大学者さん。
そう! あの「王蘭」である。(といっても一部の岡崎の人にしか知られてないが、有名な店)
「ない」と言えば30年前、分子研が当地岡崎に開設されたとき、
機関誌「分子研レターズ」が創刊され、ブラザー印刷が印刷をさせていただいた。その巻頭言(たぶん初代所長さん)に書いてあったのが、「赤坂と岡崎」の違い。分子研の前身は岡崎以前に赤坂にあり、岡崎に来たら店は無いは淋しいは、という学者さんらしい??ピュアな内容だったと記憶している。
その「分子研レターズ」も同じく30年の歴史があるのだが、いつしかブラザー印刷を離れ、ほかの印刷会社の印刷となっていた。それがこの30周年の年、当社が受注することとなったのもうれしい話。ちなみに直前の印刷はヨシノ印刷。強奪したのではないので念のため。
ついでの話として、写真にうっすら写っている30周年記念誌はイヅミ印刷製。残念!
蛇足ながらヨシノ印刷もイヅミ印刷も優秀な印刷会社である。カタカナ名前の印刷会社に優秀な会社が多い!
注1)当社はブラザー印刷、念のため。