
スペクテーター・スポーツという言葉がある。
観客の居るスポーツ、観客あってのスポーツという意味なんだろう。
(観客に居てもらおうと思っても、人気がなくガラガラの会場ってなスポーツもあるけど)
観客が居るスポーツは観客の盛り上がりによって盛り上がる。選手も。
イチローもニューヨークに行って、多くの目の肥えた(口のうるさい)観客にさらされる立場になって、燃えているんだろう。
サッカーでもたまに無観客試合ってのがあるけど、盛り上がらないこと。
パフォーマンスも当然下がる。
スペクテーター・スポーツの極みはプロレスかもしれない。
観客最優先だ。
未だにプロレス八百長説を唱える人が多いが、八百長なんて成立しない。
だって、勝ち負けがいい加減に決まるし、もともとお約束があったりする。
よく「プロレスはストーリーが決まっている」なんて知ったかぶりする人がいるが、決まってません。
プロレスラーなんて、そんなストーリー憶えられない。
終わり方が決まっているだけ。
まるでモダンジャズのように、ベースがこのフレーズを弾いたら「あ、もう終わるんだ」みたいな。
よく、「プロレスはインチキだが、総合格闘技系(かつてのプライド、K-1)はガチだ」って言う人がいるが、それもね。
プライドでもK-1でも、しょっぱい試合したら、もう試合組んでもらえない。
呼んでもらえない。
つまり、スペクテーター・スポーツ。
んな中で、プロ野球終盤での、自チーム選手にタイトルを取らせんが為の敬遠合戦。
観客はブーイング。
何だかなあ、と思う。