雨が降っていた金曜日。
岡崎公園の五分咲きの桜も濡れていた。
恒例の愛知県印刷工業組合岡崎支部総会総会は、恒例の桜咲く岡崎公園の入り口岡崎ニューグランドホテルで開催。
この総会で、この16年間岡崎支部を引っ張ってきた吉川支部長が交代される。
一口に16年間というけどね。
懇親会での乾杯の音頭を任された私は、珍しくもスピーチの内容を考えた。
5分前からだけどね。
この16年を語らないわけにはいかんでしょ。
-----
16年前の3月初旬のある日、太田前支部長と吉川社長が私の会社を訪ねて来られました。
まだイオンの前に(中に?)当社があった頃。
太田前支部長と吉川社長は、3月3日に倒れて入院したウチの父(当時ブラザー印刷社長)を見舞った後、その足で訪ねて来てくださったのです。
用件は、太田前支部長から吉川社長への支部長交代、「岡田さんも、吉川新支部長を支えて岡崎印刷組合を盛り上げて欲しい」というご挨拶だったのです。
その4月4日父は他界しました。
桜の花の咲き誇る中父は亡くなり、父が天上から桜の花を散らしたと、母は父を偲ぶ想いを句にしたためました。
その翌年、吉川社長の父上もこの世を去りました。
父の逝去とともに私は跡を継いで社長となり、吉川社長は支部長となりました。
それから16年オリンピックなら5回を重ねようという長き年月、ワールドカップでもいいけど。
その長きにわたって、岡崎印刷組合のリーダーとしてお役目を十分過ぎるほど果たされました。
愛知県印刷工業組合の中で、一番活発な活動をしている支部と言われ、我々もそれを誇りと活動してこられました。
な〜んて、16年にちなんで16分は話すつもりが5分で終わってしまいますが、なんにせよ16年間ご苦労様でした。
恒例の総会前の桜をめぐる屋形船で、共にこの16年を語り合おうとも思いましたが、今年は屋形船企画はないということで、ここで振り返らせていただきました。
それでは、話が長くなりましたが、吉川支部長へのご苦労さんと、新岡田支部長のご活躍を祈念して、声高らかに乾杯をしようと思います。乾杯〜!