長々と環境について書いてきたが、新社屋建築のことを某団体の理事就任時に機関誌に投稿した文章がある(2016年)ので、このシリーズの締めとして紹介しよう。
題して「おしゃれな街並み」岡田吉生(2016)

弊社ブラザー印刷が現在の柱町福部池の日清紡績工場跡地の一画に新築移転したのは、2006年6月だからもう10年になる。
当時はほとんど何もない4万坪の土地だったが、その後「はるさき健診センター」「岡崎市立翔南中学校」が出来、今では225戸の住宅街で埋め尽くされた。この住宅街の名は「春咲の丘」。
落ち着いたシックに統一された街ではとっくに新しい生活が始まっている。
弊社が引っ越し先を探したときもそうだが、やはり環境の良い所で仕事をしたいし、住みたいと思うものである。そして環境の良いそこに居を構えたそのときから、自分自身の住処・会社が周りにとっての「環境」となるのだ。周りにのみ良い環境を求めるのは身勝手というものだ。
選んだ良い環境にふさわしい社屋であり、会社であろうと思う。ましてや、うちは一応製造業であり工場でもあるからね。
車に乗らない私は、昼時食事に出がてら南公園の北辺りの住宅街の中を歩くことが多い。
近頃、おしゃれな新築のお家を良く見かける。こんなに空き地があったんだろうか?改築だろうか?と思いを巡らすくらい。
想像だけど、春咲の丘のシックな街並みが影響していると思う。刺激になっていると思う。ウチならこう創るぞみたいな競争意識もあるだろうね。
環境とはそういった好循環をすることが望ましいね。
弊社ブラザー印刷株式会社は、「印刷」の名がついている通り、商品の多くは「インクをのっけた紙」納品している。そこで製造業と言ったのだが、実は紙の塊ではなく、その紙に刷られた「中身」や「効果」をお届けしているのだ。それには「デザイン」が大きな要素となる。
ところがわれわれがその役割を果たす機会は増えるどころか減っているのだ。皆さん、個人も企業も、コンピュータを覚え、アプリを駆使しそれにより醜悪な(失礼、綺麗なものもあるね)デザインの印刷物が世に出回る。印刷会社はそれを「刷っている」だけなのだ。
弊社は、訴求力のある綺麗な印刷物で岡崎を埋め尽くしたい。企業活動の場面や社会生活において、かっこいいデザインで埋め尽くしたい。それがウチの野望、いや願いなのである。
「春咲の丘」の刺激がおしゃれな岡崎を創る刺激となっているようにね。
なんか、ウチの仕事の宣伝をしてしまったようだ。すまぬ。新理事の自己紹介と思ってくだされ。