
映画「ECHO IN THE CANYON」を刈谷日劇で観た。
前3回の「ROCKUMENTARY 2022 極上のロック・ドキュメンタリー」シリーズ3部作とは違った制作企画なんだけど、「ローレル・キャニオン」=?「エコー・イン・ザ・キャニオン」というタイトルと言い、パンフのリッケンバッカー12弦と言い、なにを置いても内容といい、丸かぶり。
それでも行ったよ、刈谷日劇。
映画冒頭に(今の)ロジャー・マッギンが出てきて、Rickenbackerを「リッケンバッカー」と発音するか「リッケンバカー」と発音するか、のツッコミ。

つまり「バッカー」か「バカー」なんだけど、カタカナ表記するからややこしい。
だけどこの種のネタ、大好物の私。
どういうことかと言うと、Rickenbackerはアメリカ・メーカーのギター。
だけど、有名になったのはジョン愛用のRickenbacker325に代表されるように、ビートルズつまりイギリスで人気沸騰のギター。
でも今回映画の舞台は、Rickenbacker12弦ギターづかいのバーズ、つまりロジャー・マッギンあたりをストーリーの初っ端に据えた作品。
だからこの「バッカー」か「バカー」かのやりとりは、意味があるのだよ。
アメリカのギターだからアメリカ的発音は無理やりカタカナ表記すると「バッカー」つまり「ae」発音記号の出番となる。
肩やイギリス英語では、「a」の発音で(厳密には発音記号違うけど)「バカー」なんだろなと。
なんかオタク的な掘り下げみたいだけど、これ「文化」とか「言語」とかでは大事なポイント。
この映画のテーマも、
「ビートルズ」に衝撃を受けたミュージシャンたちが、ロサンゼルスのローレル・キャニオンに集まり、そこから全米、全世界に影響を与える音楽を作り続けた1960年代後半の話なのだから。
相変わらず「映画紹介」にはなってないけど、これが実は正鵠を射た正面突破の映画紹介・映画批評家かな。
観た後、いつもの「ロック・リハビリ」。
かなり復活して来たような。
「Bell Bottom Blues」
「Layla」
あ、これはクラプトンのパティ・ボイドへの求愛の歌だ!
これに「Wonderful Tonight」が加われば、完ペキ求愛3部作。
恋多きクラプトン、芸の肥やし。
クスリもね。