
A COMPLETE UNKNOWN
イオンシネマ
1日5回上映とはさすが話題の映画だなと、最終回の21:10〜23:45を観に行ったよ。
ところが、10数人の観衆。
ま、イオンシネマにしては多い方かも知れぬ。
ボブ・ディランの伝記的映画なのだが、デビューして65年の今も現役、ノーベル文学賞を受賞したのも2016年のこと。
そのディランの伝記と言っても、この映画は1961年から65年の5年間の出来事。

ウディ・ガスリー、ピート・シーガー二人のフォークのレジェンドも期待をし、未来を託していたディランが、1965年のニューポート・フォークフェスティバルでは、期待を裏切るかのようにエレキバンド(ギター:マイク・ブルームフィールド、オルガン:アル・クーパー、他)で登場し、「Like A Rolling Stone」を演奏、観客の大ブーイングを受ける。
そして観客をなだめるようにと、ピートシーガーに説得され、ギター一本で舞台に再登場し、「It’s All Over Now, Baby Blue」を弾き語る。
「みんな終わっちまったぜ」というフォークへのメッセージとも取れる曲を、これは私の推測だけど。
それから、この映画のタイトル「A Complete Unknown」は、前出の曲「Like A Rolling Stone」の歌詞の一節なんだけど、タイトルの付け方もいいね。
2005年のディランのドキュメンタリー映画「No Direction Home」、同じく「Like A Rolling Stone」の歌詞の一節から取っている。
今回のネーミングは、それを意識したものに違いない。
ただその2005年のDVD「No Direction Home」を私は持っているのだが、観た記憶、ストーリーの記憶がまるでない(^^;;
と、語れど尽きない映画だが、早速歌詞をまだ覚えきっていない「Like A Rolling Stone」と新たに「It’s All Over Now, Baby Blue」の歌詞カードを作って、歌の練習をしよう。