2004年5月24日から8日間、仕事で大連・瀋陽・北京を訪れた。
当時中国はSARSの大流行の直後。
中国から感染が始まったSARSウイルスは(SARSーCoV、”コロナ”ウイルスの一種である)中国の対応の遅れから、アジア・カナダ・アメリカにも感染拡大。
それに伴い2003年3月12日、WHOは「グローバル・アラート」を出し、2003年7月5日に終息宣言が出るまで、32の地域と国にわたり8,000人以上の感染者を出した。
60歳以上の致死率はなんと50%を超えていた。
感染者数と言い、終息まで4か月という期間と言い、今回のCovid-19に比べると小規模だったのだが、当時中国としては大騒ぎだった。
マスク不足で、なんでもマスクに改造する中国人が報道されていた。
なのに当時、終息宣言から1年も経ってない段階での中国渡航は、危険であり不安要因も多かったのではと思い出されるが、そうでもなかった。
わたしのマスク着用は実は花粉症対策で、ちょうど着け始めた頃だったような気がする。
当時花粉症がひどかったので、徹底して毎日夏でも寝てる時も着用して「マスクの岡田」の定評であった。
そんな常備マスクをして乗り込んだ中国だったが、現地の中国人は誰一人マスクをしていない。
感染の直後だったし、マスクの日本人を見て不気味な視線を送ってくるかと思いきや、まったくの無反応であった。
ウイルス感染防止はマスク着用手洗いが基本、そう言われていても、喉元過ぎればケロッとしている中国であった。
ちなみに、15年以上前からマスク装備の私は、思えばインフルエンザに一度も罹ったことがない。
ワクチンも打ったことがない。
ウイルス対策が色々と言われているが、マスクの威力を実感している私である。
ところで、花粉症の方は一向に治っていない。